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『できたのか~。よかったな!』
「うん…。」
『ぢゃあ…俺にゎ里菜を好きになる資格ゎないか。ないよな?嫁も子供もいるし。もう、こんな辛い想いするの懲り懲りだよな。』
「う………ん!?えぇ?好きぃ!?」
今…この人…アタシの事……
「きっ……」
『え?って、何で泣いてんだ?ごめん、俺こんな事言うつもりなかったけど…でも…』
「アタシも…好き…なんですけど…」
『里菜…?ほんと?』
「ほんと…だよ?」
恥ずかしいのと、嬉しいのがまざって、アタシゎ気付けば泣いていた。
『里菜…こっち向いて?』
優しく、温かい腕の中でアタシゎ包まれていた。
触れるだけのキスだった。
『俺ゎ、良介みたく里菜に辛い想いなんて絶対にさせないから!俺ゎ離婚をちゃんと考えてるから!』
「うん…。わかった。」
だいたい、妻子持ちの人なんて誰もが言うセリフ。
わかってるのに…わかってたのに…。
アタシゎまだまだ子供なんだよね。
嘘でも…嬉しかった。
この嘘が、いつか本当になればいい。
そう、願いながらアタシの不倫ゎ再び始まった。
休みになれば少しでも多くアタシとの時間を作ってくれた。
子供より嫁よりアタシ。
今ゎ幸せすぎて…あのセリフを信じてしまう。
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