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「……俺は火の妖精。火系の妖精の儀式を知ってるよな…?」
「……………」
「この間、長老に呼ばれて、俺の旅立ちの日を聞かされたんだ……」
「いつ…? いつなの?」
「……あさってだよ…」
「あ、あさってって…… そんな……」
「……ずっとずっと話そうと思ってたんだけど、レナにだけは話せなくて……」
レナはちゃんと知ってました。
ずっとずっと前から知ってました。
今日のこの日が来ない事を、ずっとずっと願っていました。
ずっとずっと……
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