大きなモミの木の下で

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「ねえねえ、るうく? 何が見えるの?」 るうくは得意の木登りで、枝に座って何かを眺めてます。 「ねえねえ、何が見えるの~?」 木に登れないレナは、とっても羨ましそう。 「……しょうがないなぁ~…」 るうくは1番下の枝まで降りて来ました。 「ほら、レナ! そこに足をかけて… もっと手を伸ばして……」 「……う~ん… るうく、無理だよ… これ以上、手が伸びない……」 レナの顔は真っ赤になっています。 「レナ! 頑張れ! あとちょっとだ! あとちょっと……」 「……う~ん…」 「レナなら出来る! レナなら出来るから、頑張れ! …」 「……う~ん! う~ん!……」
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