大きなモミの木の下で

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「ご、ごめん! レナ! お願いだから泣かないで…」 とっても困り顔のるうく… レナの頭を優しくさすりながら言いました。 「…だって… だって… るうくが… エーン!」 「ホントにごめんよ! もう絶対、泣き虫なんて言わないから…」 「うそ! また絶対言うんだから…」 「絶対、絶対言わないから、お願いだから顔を上げて…」 「…ホントに、もう言わない…?」 「ああ! 絶対言わない!」 るうくは口を一文字にして、はっきりと言いました。 「じゃあ、約束…」 そう言うと、レナはうつむいたまま、そっと小指をつきだしました。
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