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空色ちゃん可哀相
可哀相
かわいそう
そう思われるのはうんざりなんだ。
サクにはそう思われずに一緒に居てほしい。
私の事情を何も知らない人が
普通に
ただ普通に一緒に居てほしいんだ。
それが桜が咲いてる時だけかもしれないけど
「もうそろそろ帰らないと。
また明日ね、サク」
「また明日も来るのかよ」
「来るに決まってるでしょ?!」
オレンジ色の夕日がサクのピンク色の髪の毛をキラキラと光らせた。
それが何だか少し寂しそうに私には見えた。
だけど、きつい事言いながらも私に大きく手を振ってくれる。
それだけの事なのに凄く嬉しくて、オレンジ色の夕日が眩しいせいもあるかもしれないけど、私の目から少しだけ涙が出て来た。
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