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泣くな!!
空色!!
泣かないって決めたじゃん!!
私はそう思いながら走って家に向かった。
オレンジ色の夕日がキラキラと光ながら私の横をついてくる。
空の上の方は紺色になって星がちらちらと散らばってる。
早く帰らないと暗くなっちゃう。
そう思いながら走ってると後ろからぶわっと風が吹いた。
「あっ!!」
その風には桜の花びらが混ざっていた。
桜が……
桜が散っちゃうよっ!!
明日はまだ散ってないよね。
大丈夫だよね。
そう言い聞かせているうちに家に着いた。
その時にはもう空は殆どが紺色になって星と月は私を見下ろしていた。
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