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「どうした?」
座り込んでいる私を上から声をかけてきた。
いつもよりほんのり優しい声で
「サグ……
もゔ桜が……桜が満開に……咲い゙ぢゃった。
桜の精霊に……会え゙ない゙よ」
涙が止まらなくなりまともに話せない私の話を、いつも見せないような暖かい笑顔で、見つめてくれた。
「お前が泣くほど叶えたい願いって何?」
「え゙?」
「そんな必死になる願いって何?」
いつもよりも暖かくて優しくて
心配してくれてる声が私の胸に刺さった。
だけど……
サクには“可哀相”だなんて思われたくないの。
普通に接して欲しい
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