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「ああああああああんたぁっ!!」
「まだなんかあんの?」
引き止めたけど…… どうしよう。
「用がないなら「名前っ!」
「はぁ?」
「だから名前!!」
そいつは下を向いて少しためらったように口を開いた。
「サ……サク」
「サクねっ!! 私は、ソラ!
内藤 空色(ないとう そら)
サク、お願い!! 私はどうしても、桜の精霊に会って願いを叶えたいの!! だから、桜が咲くまでで良いから歌が上手くなるようにして」
「なんで俺がお前に教えないといけないんだよっ!」
「いーから!! 付き合いなさいよ!!」
これが、私とサクの出会いだった。
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