怒りの果ての過ち

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街は人々で賑わい、空は美しい青空。 ここは「ユマ」と呼ばれる都市であり、大きな街と美しい自然が特徴の都市。 この都市は度々襲いかかってくる悪魔に対抗する為に、街の真ん中に「悪魔討伐隊育成施設」と呼ばれる施設がある。 その施設には討伐隊を目指す試練隊が試練を受け、討伐隊に育て上げる施設だ。 見事討伐隊となった者は、街のはずれの山の中にある「悪魔討伐隊滞在所」に通うことになる。 そんな討伐隊を目指す者は老若男女と数え切れないほどいる。 その中に一人「天才」と呼ばれた少女がいた。 彼女の名前は「キル」黄金の長い髪の毛が特徴で、施設の試練隊の中でもトップの能力の持ち主。 討伐隊になるのもそう遠くは無いと言われるほどだ。 そんな天才少女、キルには兄がいる。 その兄はキルとは違い、何をやってもダメな非才者。 実際、試練隊になる為の試練で全科目最下位で失格した。 そんな兄の名は「シムク」非才者としてはかなり有名人。 非才者な上にかなりの臆病者で、悪魔と遭遇すると涙を流して一目散に逃げるほど。 兄であるため常に妹と比べられ、周りからは罵倒される毎日を送っていた。
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