白玉楼で

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目が覚めると、俺は木に寄りかかっていた。 「ん~…ここ何処? 天国?俺死んだの?」 そんな冗談を言って辺りを見回すと静かで綺麗な場所だ。 しかしすぐに、目の前の長く大きな階段とその先にある立派な屋敷に目をとられてしまった。 「天国へ続く階段みたいだな… もしかしたらさっきの冗談も実は本当だったりして」 ハハハ…と無理に笑った後、青い顔で少し身震いする。 「余計なことを言うんじゃなかったな…」 覚悟を決め、階段をのぼることにした。
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