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「はい、外から来たばかりだと思われる外来人がおりまして」
「外来人ね…
分かったわ、入っていいわよ」
「承知しました。
では霜次さんどうぞ」
襖を開けてもらい部屋に入ると、ピンク色の髪をした綺麗な女の人が座っていた。
先ほどまでの少女は、お茶をいれに行くと言っていなくなった。
「貴方が妖夢の言った外来人ね、私は西行寺幽々子、この屋敷の主よ」
「はじめまして、
俺は秋篠霜次って言います、
以後よしなに」
「こちらこそよろしくね。
じゃあ挨拶も済んだことだし、さっそく本題に入ろうかしら」
「そうですね
でもその前に一つ聞きたいことがありまして」
「なにかしら?」
「さっき部屋に入る前、俺のことを『外来人』って言ってたみたいですけど、『外来人』ってどういう意味なんです?」
さっきからこの『外来人』という言葉は、俺の中で引っかかっていた。
「『外来人』っていうのは、外の世界から来た人間のことを指すの」
「外の世界…?」
まさか…
「ここはあなたが居た世界じゃないわ」
嫌な予感的中
「そうなんですか」
「あら、驚かないのね」
「これでも充分驚ろいてるんですがね…」
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