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俺の名前は九郎原ガドウ。 オコロ島っていう小さな漁村で漁師をやってる二十歳そこらの若造だ。 理由あって、俺は今からサチに話さなきゃならないことがある。できればその話し一緒に聞いてくんないか。ちょっと長くなるかもしんないけどお願いだ。 なにしろ短くない俺の人生において人に話すなんてことは滅多になかったから、要領わかんねーんだわ。 「早くはじめなさいよ」 とサチが急かす。
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