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午後六時過ぎ。 波止場。 ちょうど二週間前の同じ時間帯の同じ場所でカンカンカンと音を立てて港へ入ってく船を眺めながら、俺は一人ヒマそうに釣り糸を垂らして欠伸をしてた。 眩しい夕陽を体いっぱいに受け波止場で釣りをする悩ましげな青年。 それが俺だ。 名前はさっき云ったよな。 九郎原ガドウ。 ガドウって呼んでくれ。 赤毛の短髪。身長は一九○センチ。黒いTシャツに水色のツナギに長靴を履いている。 自己紹介はこんなとこでいいかな。
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