Sand Glass

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  悪戯に時は過ぎて 君はより愛おしくなっていく 右手を包んで微笑む 僕の心には何かが刺さる…   全てを告げた時 君はわかってくれますか? 僕の思いとは裏腹な現実世界に その時君はいつものように 笑ってくれますか?     「ずっと 側に居る」って 君と深く約束した筈なのに 破ったのは僕自身で 最後まで笑ってくれた 君に 僕の涙が溢れ落ちた… もしも許せるなら あの日に戻して君を抱き締め あの瞬間に時を戻して…    平穏な変わりない日々 小さな部屋で笑いあった その時から君は 気づいていただろうか 僕等の砂時計が 全て落ちてしまう事に…   「いつまでも一緒だよ」 君の言葉が胸を締め付ける 隣に寄りかかる君は 僕が壊した世界に 置き去りなまま 手を伸ばしても 触れる事は許されない 君を呼んでも振り返らない 僕が決めた道の筈なのに 心は閉ざしたままで…   笑っていますか? 幸せでいますか? 僕は君との砂時計が また戻るように 零れ落ちた砂を 探し倦ねて…いる   「離れなきゃいけない」と 君に告げた日 少し俯いた後顔を上げて 言ってくれた頑張れに 照らされた僕の道… 泣き顔の腫れた目を隠して 笑顔手を降ってくれた あの瞬間に時を戻して 貴女をこの腕で 抱き締めさせて…  
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