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「綾乃ちゃん、何してるの?」
「由香里、危ないわよ。
こいつは悪霊に加担したのよ!」
(……だから違うって!)
智樹は届くあてのない願いを心の中で復唱した。
「――綾乃ちゃん?」
由香里は訝しげに見つめた。視線は一部の狂いもなく、『何言ってんだこいつ?』と語っている。
そして智樹を指をさした。
「彼は生徒会に入ってて私達の後輩だよー
ま・さ・か、綾乃ちゃんともあろう者が無関係な人を巻き込む訳ないよね?」
「うぅ……」
綾乃は俯き由香里は輝んばかりの笑顔を振りまいている。
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