第2⃣話【出会い~突然に】

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「……仕方ないなあ」  智樹は受け止めるのではなく落ちてくる少女を抱き止めながら後方へ飛ぶことで衝撃を和らげる事に成功した。  そして受け身を取れば、少しはダメージを負うものの最小限に抑えられると智樹は考えていた。しかし、誤算が生じた。 「……うぅぅん」  気絶していたと思われる少女――落ちている時に何も反応を起こしていなかった為――が寝惚けながら目を覚まし、智樹の両腕を拘束するかの様に抱き着いてしまった。 「あっ、ちょっと……」  突然の事で驚いたので直ぐに対応出来なく、智樹は少女を抱えたまま背中から地面に激突した。
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