プロローグ―【それは~一言から始まった】

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「智樹君の両親は彼が生まれて間もない時に誰かによって殺害されたんだよ」 「……え!?、智樹……」  驚愕の事実に驚き、そして悲愴に満ちた表情を智樹に向ける。 「そして、両親の事だけれども……  父親は……智治の弟、母親は……」  幸成は一瞬言いよどんだ。   「……僕の妹だ」  由香里は智樹と幸成に取り巻く謎の意味を理解した。 「その後は智治に引き取られて現在に至るわけだよ」 「その犯人ってまだ分からないんですか?」  その問いに答えたのは幸成ではなかった。
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