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「総督!無事ですか!!」
敵の屍を飛び越え、隊員である男は、高杉に駆け寄る。
どうやら高杉が斬られる前に、男が斬ったらしい。
彼の刃が物語っている。
「あぁ……それより、気を付けろよ。」「分かってます、油断大敵ですね。」
二人は、そう会話を交わすと一斉に襲いかかってきた敵を見て此方も相手に向かった。
またも敵の断末魔や血が飛び交わす。
二人は雄叫びをあげながら、仲間と共に一心不乱に刃を振り続けた。
暫く敵と戦っていると、地響きが足元に伝わる。
「お前達!鬼兵隊に続けェェェ!!」
高杉が所属している隊を率いる総督は、そう隊員達に叫ぶと、雪崩れ込むように敵を攻める。
「白夜叉が来たぞ!!我らに勝機有りィィィ!!」
歓喜に満ちた隊員はそう叫び、敵を斬ろうとするが…首に弾丸が当たりその場に倒れ死亡した。
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