我ハ眇ナリ

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「……。」 「おはようさん……アンタあんな傷で、よく生きていたな。」 高杉は視界が半分になった世界で、医務室で目が覚め、医者の話声が聞こえた。 「なァ…半分しか見えねぇんだが。」 高杉は、視界の異変に気づき医者に問う。 「あぁ……君の左目は銃弾によって網膜傷つけられたからね、視力は完全に失った…それに、今後の戦いは控えた方がいいぞ。」 「なんでだ?」 医者は高杉の問いを聞かれて、少し辛そうな表情を浮かべた。 「視界が半分だと敵を捕らえにくいし…反応も鈍くなり、殺られる危険性が高いからだ。」 「そんなの……関係ねぇーよ。むしろ俺はハンデが欲しかったぐらいだ。」 高杉は企み笑みを浮かべて、そう答えた。 それから高杉の活躍は、両目があった頃より活躍したという。 完
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