序章
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買い替えたばかりのテレビの前に置かれた、白いソファーに座ったまま、ヒロが上半身をこちらに向けて微笑みかける。 ヒロの一言は、まだ子供で、あどけない笑顔も私には若い。 でも、ヒロはいつでも私に、淡い夜明けの訪れのように穏やかな安心感を与える。 「麗魅、おはよう」と、朝が始まると、まだ眠たくて起き上がれない平凡な心地さえも、妙な愛しさに変わるのだ。
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