キース

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どうやら、当たり前のことを聞いてしまったようだ。 私は無知だ。 そんな私が、命を育てることなんてできるだろうか。 しかし、店員が迷う私の腕下のプードルを撫でて「この子、お客様の腕の中にいてとても幸せそう」と言うと、 その言葉で決心がついた。 幸せにしてあげるのは難しい。 けど、ヒロに大切にされる自分を想像しながら、同じものをこの子にあげられたら。
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