序章

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琉樹のことを知って、それを受け止めた上で、私のそばにいると決めた彼は、まだ時々私を、「麗魅さん」と呼ぶ。 でも、結局は私を安心させる事から、呼び方なんてどうでもいいんだ。 体を結んだ後にも、ヒロといたいと思える理由も、やっぱりどうでもいいことだった。 口に出して言えるような安い愛ではない。 呼び方を変えても、理由を問いても、結局は、何も変わらない。
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