序章

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普通ならこんな時、優希のようにタバコを吸うのだろうけど、私はタバコの煙は好かない。 ヒロや優希が隣で吸う分にはもちろん構わないけれど。 ヒロの苦い煙の味がする柔らかい舌が、今では好きでならないのだから。 …そうだ、ヒロを小説にしよう。そして、今思いついたことを描いてみよう。私を煙草嫌いだと知っているヒロが、煙草の味のするヒロの舌が好きだと読んだら、きっと喜ぶだろう。
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