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(おい、こら。) 「何だよ?」 ベッドの上に寝転がった涼に、頭の中の声がちょっと強い口調で話してきた。 (せっかく准様が私を抱き締めてくれたっていうのに、何ですぐに追い出したのよ。) 「准兄が抱き締めたのは君じゃなくて、僕なの。それに兄ちゃんに抱き締められて喜ぶ弟なんて、変態にしか見えないよ。」 涼は身体を震わせた。
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