のりぴーがやってきた

らいき『…やすちゃん、デンプンのりおいしいの？』

やすちゃん『おいしいよ、食べ物じゃなかったらしいけどね。まじ初耳』

らいき『これ最後読んだ？転校生だって』
やすちゃん『えっ？』

らいき『転校生。一番下、書いてあるよ』

やすちゃん『えっ本当だ…すごーい』

らいき『何で卒業式の前の日にくるの…すぐお別れじゃん…何しにきたの…』

先生『さっきのプリント２枚と学級通信、ちゃんとお家の人に見せるんだよー。』

らいき『ねえ、何で今日の予定が書いてあるのを今日配るの？おかしいよね、やすちゃん。だからポッくん教科書忘れるんだよ』

やすちゃん『でもポッくん、筆記用具だっていっつも持ってきてないよ？』

らいき『あっそうか。…いつも消ゴム貸して、って言われて貸してるんだよ俺。ポッくん用の消ゴム、あるんだよ』

らいき『ほら』
やすちゃん『すごーい』

先生『らいきくーん、やすちゃーんお喋りやめてね』

らいき『あ、はい』
やすちゃん『まじ最悪』
らいき『ご、ごめん…』

ｷｰﾝｺｰﾝｶｰﾝｺｰﾝ…

先生『あっ鳴ったね、今日は…ポッくん！ポッくん、号令です』

ポッくん『起立』
ﾄﾞﾄﾞﾄﾞｯ

ポッくん『礼』
ｻｻｯ

ポッくん『着陸ッ！キ――ン…ﾄﾞｶﾞｧｱｱｱｱｯ！!!ﾃﾞｭｸｼｯ!!!!!!!』ｶﾞﾀｶﾞﾀ

先生『ポッくん、不時着かな？椅子起こして』

先生『おはようございます。｢つばさ｣にも書いたけど今日、6年1組に新しいお友達がやってきました！早速ご挨拶しよっか！先生ちょっと呼んでくるからちょっと待っててね』

…そしてあいつ、のりぴーはやってきたんだ