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頭がスッキリせず、両手を見つめる。
驚いたことに目に入ったのはガラスの様に透き通る左手。
??『どういう……事だ?』
《それは私がお答えしましょう》
妙に空間に籠もる声に俺は顔を上げる。
??『な………!!』
嘘だろう、なぜ宙に人間が浮いていられる?
《フォースをもうお忘れになったのですか?……あらあなた……》
??『すまないが俺は何者なんだ?それとお前は人間か?』
周りを見渡せば宇宙空間のような景色に唖然としてしまう。
《わかりました、私の答えられる範囲でお答えしましょう。まず私の名前は“リクレール”と申します》
??『りく……れーる?……ぐっ!!』
全身を針で貫かれたような痛みが体に走り、脳に響く。
《申し訳ありません……私の力がいたらないばかりにあなたをこんな目に》
リクレールは表情を曇らせ、心底心配そうに身を乗り出す。
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