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「ゴチソーサマでした」
「うぃゴチソーサマでし、た」
あの後なんとか食べ終わったアヤは自分の皿と俺の皿を重ねると流しへと持っていった。
「……何してンの?」
「皿洗いしようかなと」
「ンなもんしなくていいよ。俺がやっとっから。お前疲れてンだろ?風呂入ってこいよ」
「……いいの?」
アヤは申し訳なさそうな目で俺を見てきた。
そんな顔すンなや。
「いいって。早く入ってこい。皿は俺が洗っとくから」
アヤを風呂場に行かせて俺は流しにたまった洗い物を見下ろした。
今は寒いから洗いたくないけど新種の生物とか生まれたらイヤだから洗っとくかい。
「冷てぇ~……あ~…………寝みぃ……ン……?」
あれ?
風呂場から鼻歌が聞こえてくる……
あいつ鼻歌歌う癖でもあんのか?
「花~びら~の白い色~は~初恋の色~♪」
古ッ!!
選曲古い!!
ベッツィ&クリスとか知ってる歳じゃねぇだろアヤ!!
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