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「何時だと思ってるの!!早く寝な……さ…………い……?」
登場したのはアパートの俺の部屋の隣に住む大学生の設楽薫。
長く吸い込まれそうなくらいの黒髪とスタイルの良さ、胸の大きさにつり目だが美人のお姉さんである。
(誰……あの子……!?陽介に抱きついてる…………!?)
「100メガショーック!!」
おわ、ビックリした!!
なんだよ100メガショック!!って
なんか薫ちゃんめっちゃガン見してるよ!!
(落ち着け私~…………素数を数えてまずはいきさつを~…………)
俺を無視して薫ちゃんは何やらブツブツ言い始めた。
何、俺何かしたか?
頼むよ、今コイツが泣きそうで手一杯なのに……
(今までいなかった子供……しかもけっこー成長…………つまり隠し子……陽介実は彼女アリ!!)
「ウワァァーー!!先立つ不孝をお許しください!!」
「お前が泣くんかい!?」
何故かわからんが薫ちゃんは見事なクイックターンで部屋から出ていってしまった。
何でかな、泣いた途端テレサ・テンの『別れの予感』が流れたんだけど何でかな?
あとオメェ妹よ、いつの間に泣き止んで俺にしがみついてんだ?
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