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「ウワァァァー…………」
あーあガン泣きして帰っちゃったよ……
何しに来たんだか。
「泣いてたね……?」
「……そーね」
「バリ三くらい?」
「……そーね」
そりゃオメェ、100%のフルパワーで泣いたってことだな。
しかもうるさいって文句言いに来たけど明らかに薫ちゃんのがデケェ。
「大人なのになぁ……」
「大人でも泣くワ。ってかお前、腕力スゴいな。」
こいつ、俺の首に腕を回してしがみついてるんだけど、俺支えてないから。
支えてないから当然こいつは腕の力だけで俺にしがみついてるわけだ。
だから確実に、俺の喉を圧迫してやがる。
「おい自称妹よ、降りろ」
「分かりました」
妹は『ちょやっ!!』と、聞いたことあるサボテン名を叫びながら俺の背から離れた。
……ちょや?
そいやぁ重要なこと聞いてなかったな。
「てか、お前名前何だっけ?」
「?」
「不思議そうな顔すンな」
名前聞いただけだろが。
「なんか番号で呼ばれてたような……」
「番号!?」
「センス無いよね」
お前受刑者かよ!!
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