悪魔のお礼

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悪魔「変わった子だな…」   悪魔はそうつぶやいた。 そして悩むように頭をカキカキとかき始めた。   悪魔「そうなると…お前の命を奪うことになるが、構わないか?」   少女「………えっ?」   思いも寄らない悪魔の発言に少女の目は丸くなった。 首をブンブンと横に振った。   少女「せっかく助けて上げたのに、何でそうなるの!?」   悪魔「オレは何百年もその本の中に閉じ込められたからな。腹が減ってるんだ」   少女「人の命が…悪魔さんの食べ物なの……?」   恐る恐る少女は悪魔に聞いた。   悪魔「そうだ。そんじょそこらの食べ物で補えたら苦労しない」   腕を組んで当然のごとくいう悪魔。   悪魔「今ここでお前を殺すことも出来るぞ?なに、痛くないように心臓を―…」   悪魔が言い切る前に少女は悪魔にストップをかけた。
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