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お弁当も食べ終わって、 午後の授業。 お腹もいっぱいで、 ストーブの前の席の私は眠さMAXだった。 先生の話なんて耳から耳へと通り抜ける。 だめだぁ……。 勝手に目が閉じる……。 ――ガラッ!! っと扉が開く大きな音。 びっくりして飛び起きる。 だ、誰だ、私の睡眠を邪魔する奴は……。 なんて考えながら後ろを向く。 あ。 あの人、たしか、名前は…… 「おぉい! 谷原恭介ぇ! 堂々と入ってきて遅刻かぁ? 何か言ったらどうだ!?」 数学ハゲ頑固教師のハゲ田が叫ぶ。 うう、うるさい。 一番前の席の気持ちも考えてほしい。 谷原恭介 よく遅刻してくるなぁ……。
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