出会いはね…

9/9
4140人が本棚に入れています
本棚に追加
/371ページ
今、何時だろ… 保健室をキョロキョロ 「もうすぐ6時間目が終わるよ」 『マジ?』 でも、昼休みに行かなくて済んだ… ラッキー♪ そんな事を考えていたら、チャイムが鳴った 『おっ!』 てか、やたら廊下が騒がしいな (ガラッ…) 「お出ましだね」 『えっ?』 げっ!ホントに来るとか 「大丈夫ですか?」 「痛い所はあるか?」 しかも二人揃って… 『大丈夫…です』 「だけどまだ腫れていますね」 「綺麗な顔が台なしだな」 頬を撫でる手を払いのけながら言う 『あの…ありがとうございました』 「素直ですね」 『助けてもらったしね』 お礼はちゃんと言わないと 『あっ、じゃ部活がありますから』 「駄目ですよ」 『えっ?』 「今週は休んで下さい」 『でも…』 「部長命令です」 そうだった… すっかり忘れてた 『はい…』 「まずは、怪我を治す事が先決です」 『わかりました』 「大丈夫だよ、顧問は 和海に何も言えないから」 『先生なのに?』 「この学園は少し変わってるからな」 『変わってる?』 「先生は生徒会には口出しする事は出来ない」 『えっ…生徒なのに?』 「和海は生徒で理事長だからな」 『何だってぇ~!!』 有り得ない… 学生で理事長とか絶対有り得ない… 「変わってるだろ?」 『変わりすぎだし…』 「クスッ」 流音が笑ってる そしてまた一人、保健室にやって来た 「流音、また転んだの?」 「うん」 「もう…心配したよ」 「ごめんね」 『女性?』 「違うよ、桔梗は男」 『マジ?』 「うん、じゃまたね」 『うん』 ベットから立ち上がり、 保健室を出て行った 流音…お前もそっちの人だったのか… 何となくショック やっと、友達が出来たと思ったのにな… 「彼は居たんですね」 『隣に居たよ』 「流音君とはいい友達になれそうですね」 「彼はよく転ぶけど、 いい奴だから」 『知り合い?』 「流音の彼氏も生徒会役員だからな」 『えっ…聞いてない…』 そうだったんだ だから詳しかったのか… てか、生徒会は顔重視なのか?? ますますわからなくなってきた…
/371ページ

最初のコメントを投稿しよう!