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「誰もいないのかよ」
『あの、大丈夫です』
「駄目だ!」
こわい…(泣)
「ほら、手を貸せ」
『はい』
逆らえない…
「ヒビは入ってないと思うけど、念のために病院に行くか?」
『大丈夫です…痛みも
大分引いてきたし』
「そうか…もうこんな事はするなよ」
『はい』
頭を撫でながら微笑むのは反則…だよ
でも…
キスマークつけすぎでしょ!
「ああ、そうか!」
急に何?
「今日は健康診断だからいないのか」
『げっ…忘れてた』
「面倒臭いと思ってたけど、今年は楽しそうだ」
『えっと…胡月先輩も?』
「ああ」
最悪だ…
「脱げないなら手伝おうか?」
って、既にボタン外されてる~!
『結構ですっ!』
体を片手で押し退けて
ボタンをはめる
『いてて…』
「ほら、怪我してるんだから無理するな」
『って、先輩が外したんでしょ!』
「つい、条件反射で」
『うわっ!』
押し倒すとか…
「ごめん、これも条件反射」
『どいて下さい』
「やだ」
『むっ!』
「可愛い…」
『どけよケダモノ!』
(ドカッ!)
「うっ…お前…」
「胡月の手にも落ちませんでしたね」
「残念だったな」
「覗きとは趣味悪いな」
「知ってたくせに」
何なんだよ、こいつら…
『ふ、ふざけるなっ!』
ムカついた!
何なんだよっ!
保健室を飛び出し、
校舎を出た
「また怒らせたか」
「みたいですね」
「あ~いてぇ」
「まさかとは思いますが…」
「まさかだろ?」
「ああ、俺も参加だ」
「やっぱり…」
「いいのか?禁欲生活になるぞ」
「構わないよ」
「仕方ありません…参加は自由ですので」
「まだまだ増えそうだな」
「ああ、負けないよ?」
「望むところです」
まさかそんなルールがあったなんて、全然知らなかったんだ
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