出会いはね…

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う~ん… 担任は美人な女教師を 期待していたのにな 何、このコオロギみたいなおやじ… くだらない話が終わり、 やっと解放された さて、帰るか 『あっ…生徒会室…』 どうしよう でも、会長に睨まれた まま無事に学園生活は過ごせないよね 『はぁ…』 校内ですらわからないのに、どうやって生徒会室を探すんだよ! ウロウロしながら 探す 『どんだけ広い学校なんだってば!』 もうやだ… 中庭のベンチに座り ぼんやり噴水を見つめる 「今年の新入生は当たりだな」 『?』 なにが当たりなんだ? 噴水から目を離し、 振り向いた 『あっ!』 「ん?」 『今、行こうと思ってたんだ…でもどこにあるのかわからなくて』 「何が?」 『何がって…自分で生徒会室に来いって』 「………ああ、成る程」 何だよ… おじーちゃんかよ 「こっちだ」 『はい』 素直に後ろを着いていく みんな振り返るのは このシルバーのせい? まぁ、どうでもいいけど 「ここが生徒会室だ」 『はっ?』 なんじゃこりゃ? 校長室よりも遥かに上を行く広さと豪華な造り 「こっち」 『失礼します』 「和海にお客様だ」 『えっ?』 窓際のソファーに座っていたのは同じ顔 『な、何?』 「冬矢、話していないのですか?」 「どうせわかる事だしな」 『えっ?えっ??』 同じ顔が二人… 「お待ちしていましたよ…翔君」 『……和海さん?』 「はい、そして彼は双子の兄の冬矢…副会長です」 『双子…』 …にしても似過ぎだろ? 『それで話は?』 「はい…貴方に生徒会に入っていただこうと」 『ちょっと待って! 俺は今日入学したばかりだし、生徒会ってのは選挙で決めるんじゃないの?』 「いえ…役員は私が決めます」 だからやたら威圧感が… 『何をするの?』 「クスッ…簡単ですよ」 『えっ?』 「毎日、可愛い服を着て、私達を楽しませてくれれば」 『はっ?』 「楽だろ?」 な、何なんだこの二人 「簡単に言えば私達の 玩具ですね」 (クスクスッ…) ムカつく! 性格悪そうな奴らに 笑われてるし 「いい話でしょ?」 「断る訳ないよな?」 指で顎を持ち上げられ、 またキスされそうになった (バシッ!) 「えっ?」 「ほう…」 つい、会長の頬を… 『ふざけるな!この… 変態兄弟!!』 そのまま部屋を出て、 廊下を歩く 何だよ玩具とか… 顔がよくても性格最低だな! そして…迷子になった
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