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私が目を覚ますともう3時だった
ヒョウは先に起きてて、バケットサンドを作ってくれてた
『お腹空いてるだろ?食べなよ』とコーヒーも入れてくれた
『ありがとう。ヒョウは料理上手いね。私は全然よ…食べない日もあるし』
『ダメだよ。ちゃんと食べなきゃ』
『そうだね』
『のばら、のばらは僕があの日なんであんなところで倒れてたのか、何で居なくなったのか、何でまたここに居るのか何も聞かないんだね』
『聞いても私は何もしてあげられないし。それに初めに言ったじゃない、居たかったらいつまでいてもいいって…だからヒョウの自由にしたらいい。だから鍵も渡したんだよ』
こんなに自然なやわらかな空間なんだもん、私もヒョウも自由にしたらいい…私はそう思った
石橋先生から電話があった
モデルの電話だったが、珍しく別宅のほうだった
別宅は全部畳の旅館のような家だ
いつもは本宅の洋館なのに…
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