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可愛い人だ
私は帰りにカフェによって思い出し笑いしながらコーヒーを飲んだ
しばらくは水墨画に付き合わされそうだ(笑)
そのあと出版社にイラストを持っていき田中さんと画集にだすイラストを決めた
『龍平先生は、のばらさんのイラスト集なんかは全部持ってるらしいです。憧れだったって言ってました』
『嬉しいですね。だから詩書いてくれるんですね』
後は本仕上げ…
また徹夜が続くな
マンションに帰るとヒョウがシャワーを浴びていた
私はそのままデスクに座り、仕上げを始めだした
先に龍平先生に渡すイラストを仕上げて、コピーを渡さなきゃいけない
仕事をしだすと私はまわりが見えなくなる
それはヒョウもわかっている
手が止まった…時計は深夜2時だった
ヒョウは眠ってた
テーブルにおにぎりと玉子焼きが置いてあった
私はそれを無心に食べた
外は雨が降っていた
お気に入りの傘を出し、桜のところに行った
木の下で葉の匂いを嗅いだ…
私は傘をさしたままそこに座りこんだ
今日は特別だ…
『のばら!』
目の前にヒョウがいた
『いくら夏でもこんなことしたら風邪ひくよ…帰ろう』と私に手を差し延べた
私はヒョウの手を掴み立ち上がった
部屋に戻りシャワーをあびる
髪はいつものように、ヒョウがドライヤーで乾かしてくれる
気持ちいい…ドライヤーの風…
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