ささやかなる幸せの言葉

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ささやかなる幸せの言葉

やっと出来上がり、本は店頭に並んだ 初日、大型書店でサイン会も行われた 龍平先生の詩も一作品載せられてるのもあり、今までで1番の売上だった 先生の人気も伺えた 記念パーティーには龍平先生も来ていた。もちろん石橋先生も… 私は田中さんに連れられあちこちに挨拶に行った 私と寝た男もちらほらいる(笑)悪戯っ子のように私は手をふる 目をそらす男もいれば、本気でおめでとうと言う男、食事に誘う男といろいろだ(笑) 私は恥ずかしそうに私の本を持っている人を見つけた のえる先生! 私の大好きなエッセイストだ!私は男達の手を払いのけて、彼女の元に行った 『先生!わざわざ来てくれたんですか?ありがとうございます』 『おめでとう、よかったわね。私こういうとこ慣れてなくて…これすごくよかったわ。猫のが大好き』 『1番の自信作なんです』 『画風が少し柔らかくなった(笑)のばらちゃんはまだまだいっぱい感性出せる時期だから楽しみね』 『いつか先生とコラボしたいんです』 『私なんかと?』 『きっと先生のエッセイに似合う優しく、温かい絵描くようにします』 『楽しみができたわね。』 のえる先生が来てくれるなんて!私に希望を与えてくれたあの本は私は忘れない… 賑やかなパーティーが終わり私は田中さんにタクシーでマンションまで送ってもらった 部屋にはヒョウは居なかった…
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