1160人が本棚に入れています
本棚に追加
/65ページ
ささやかなる幸せの言葉
やっと出来上がり、本は店頭に並んだ
初日、大型書店でサイン会も行われた
龍平先生の詩も一作品載せられてるのもあり、今までで1番の売上だった
先生の人気も伺えた
記念パーティーには龍平先生も来ていた。もちろん石橋先生も…
私は田中さんに連れられあちこちに挨拶に行った
私と寝た男もちらほらいる(笑)悪戯っ子のように私は手をふる
目をそらす男もいれば、本気でおめでとうと言う男、食事に誘う男といろいろだ(笑)
私は恥ずかしそうに私の本を持っている人を見つけた
のえる先生!
私の大好きなエッセイストだ!私は男達の手を払いのけて、彼女の元に行った
『先生!わざわざ来てくれたんですか?ありがとうございます』
『おめでとう、よかったわね。私こういうとこ慣れてなくて…これすごくよかったわ。猫のが大好き』
『1番の自信作なんです』
『画風が少し柔らかくなった(笑)のばらちゃんはまだまだいっぱい感性出せる時期だから楽しみね』
『いつか先生とコラボしたいんです』
『私なんかと?』
『きっと先生のエッセイに似合う優しく、温かい絵描くようにします』
『楽しみができたわね。』
のえる先生が来てくれるなんて!私に希望を与えてくれたあの本は私は忘れない…
賑やかなパーティーが終わり私は田中さんにタクシーでマンションまで送ってもらった
部屋にはヒョウは居なかった…
最初のコメントを投稿しよう!