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『先週、俺のところに一通の手紙が届いた。インターンの頃付き合ってた看護師の人からだ』
『どんな内容だったんですか?』
『俺と別れて結婚したらしいが最近離婚したと…のばらのイラスト集の俺の詩を見て会いたくなったからあってくれと書かれてた。でも俺は断った。いまさら会っても仕方ない事だ』
『そうですね…私は今まで本気で付き合った人いないから、心情はわかりませんが、別れた男と会いたいとは思わない』
『会えばわかると言って聞かない…。どこで調べたのか電話も頻繁にかかってくる。さすがの俺もお手上げだよ(笑)』
『二人きりじゃない場所で会ってあげたら、彼女の気持ちも治まるんじゃないですか?』
『そうなのかな…うん…考えてみる。一つ聞いていい?石橋先生はのばらのパトロンって聞いたけど本当?』
『石橋先生ですか?確かに精神的には支えてもらってるし今の私がいるのは先生のおかげです。でも男女の関係はないです(笑)この世界では有名な話しだけど…言い訳するほど野暮じゃないですから』
図太い私の神経に龍平先生は声をあげて笑った
この日は約束通りに食事だけしてマンションに帰った
桜の木にはもう葉はない
肌寒い季節になったんだ
部屋にもどり温かいお風呂に入り、私は眠りについた
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