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熱情が作り出すもの
年が開け、私は龍平先生にホテルに呼ばれた
『年末に例の彼女に会ってきたんだ』
『どうでした?』
『俺の顔を見て安心したのか、落ち着いた様子だった。でも…』
『でも?』
『なんとなく怖くてね(笑)俺はこの先誰とも結婚しないとか、恋人も作らないとか余計な事しゃべった』
『彼女を安心させるため?』
『いや、彼女から逃げたいと思ったから』先生は正直に答えた
その日はいっそう、私をめちゃくちゃに抱いた
先生の不安がそうさせたのか?前よりもキツイ責めが続き、いつしかそれを期待する私…
先生の身体は初めてあった時より筋肉がついて、力も凄かった
だからそのぶん、セックスも激しくなっている
『時々…のばらに愛の見返りが欲しいくらい、愛しくなるよ…』そうささやく先生
『それはダメよ…先生』と私はなだめる
『悪い子だ…こんなにされてるのに』
激しい責めのセックスは二日続いた…
私はさすがに疲れてタクシーでマンションに帰った
もうお昼過ぎだ
ヒョウは音楽を聴いていた…私のCDではなかった
激しく優しく…ステキな曲だった
『お帰りなさい』
『ただいま…私眠るね』
『音楽はヘッドフォンで聴くから…おやすみ、のばら』
私は着替えてベットに入るとすぐに眠りに落ちた
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