熱情が作り出すもの

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『ヒョウ』 私の声にヒョウは驚いていた。やっとお腹に力が入るようになった 『どうしたの?のばら』 『桜みたい…』 『まだダメだよ。満開になるころ僕が連れていってあげるから』 『ヒョウ…早くヒョウの料理食べたい』 『先生から許可おりたらね。今日聞いてみようか?』 『うん…』ヒョウは病室をでていった 窓から温かい日差しがさしていた ようやく座る体制がとれるようになってから、痛みも消え、ヒョウの料理も食べれようになった お腹にも力が入るようになって、喋っても疲れることはあまりなかった 『のばら、今日は石橋先生達くるかもしれないから僕はマンションにいるよ。また夜くるから』とヒョウは帰っていった どのくらいの日が過ぎたのか私はわからなかった 昼過ぎに顔を出した石橋先生がとても懐かしく感じた 『のばら、顔色がよくなったな』と両手で頬を挟んだ 『モデルできなくてごめんなさい、良くなったら…』 『俺は本業じゃないから(笑)のばらが元気で笑ってくれたらいい。今日はお父さん達もくるから…』 『心配してた?』 『泣いてたよ、手術の間ずっと。ヒョウ君がのばらは命の恩人だから僕が看病しますから心配しないでください!ってみんなの前で言ってね(笑)』そうなんだ… 『だから個展ものんびり考えたらいい。オーナーにも伝えてあるから』 『描きたい絵が二つもできた…』 『それはすごい。お前は強い…何事も身体に吸収して才能にいかせる』 先生は軽く私の肩を抱いた
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