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静寂な時
作品が仕上がったのはもう夏の終わりだった
20作品…
ヒョウは人魚の絵がやっぱりいいと言った
私は石橋先生と銀座の画廊に作品をもっていった
オーナーは一枚づつゆっくり見ていった
このオーナーは石橋先生の元奥さんだ
先生との結婚生活は二年だったという
油絵の趣味はこのオーナーの影響だろう
『よくなってる…よくなってるわ!この教会の絵はどんな気持ちで?』オーナーは少し興奮していた
『夢に、夢にでてきたんです』
死んだと思ってたあの夢…あの教会に二匹の黒猫を描きそえた
『不吉と言われる黒猫が教会にいるなんて、いろんな想像かきたてられるわ』
画廊の帰りに先生の家によった
『モデルいいか?』
『喜んで(笑)』
いつもの部屋にいき私は服を脱ぐ…いつもの風景だ…
『初めてお前の絵を描いた時、勇気のある子だと思った』
『すごく緊張してた』
『そのお前から抱いて欲しいと言われた時は、驚いた(笑)』
『正直どうでした?ただたんに処女の娘抱いたくらいの気持ち?』
『はじめはね(笑)でもお前はすぐに感じ始めた…身体をピンクにさせ、アソコを濡らして』
『セックスって気持ちいいんだと思いました』
『今日だけにしておこうと思った。のめり込んでしまいそうだからね(笑)だからこうやって、綺麗になっていくお前の裸をいまだに描き続けてる』
先生は手を止めると私に近づいた
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