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『先生…私いつになるかはわからないけど、ヨーロッパでもまわって絵の勉強しようかなと思ってます。また違う感性が生まれるかもしれない』
『いつかそんな事言うかなと…だから画家になれといったんだ』
『何年先になるかわからないけど…欲がでました(笑)個展やってみて』
『どこまでやれるか知りたくなったんだろ?』
『そうです…だから龍平先生にはそれも話したかった。なのに言葉の行き違いから、私は一瞬龍平先生の前から姿消したいと思った。でもそれは卑怯だとすぐ気持ちあらためました…』
『龍平君は、望んじゃいけないとわかっててあんなこと言ったらしい。お前の手で再起させてやれ…』
『私がですか?』
『お前しかいないだろ』
『…そうですね。なんとかしてみます』
なんとかなるんだろうか?逃げてはいけないとも思った…
私は龍平先生に電話を入れた。そしていつものあのホテルにきてほしいとお願いした
マンションにもどるとヒョウはぐっすり寝ている
疲れたんだろうな
私もパジャマに着替えてよりそうように眠った
翌日ヒョウに『しばらく家あけるけど心配しないでね』と言った
『帰ってくる?』
『必ず…』
そして私は部屋を出た
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