落とし物

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『あんた、大丈夫?』 起き上がった男に私は声をかけた 『ここは?君は?』 『私はのばら。ここは私の部屋だよ。あんたが倒れてたから運んできたんだ』 『あ…!』男は思い出したかのように声をだした 『あんたさ、シャワー浴びてきてよ。このバスローブ貸してあげるから』 私はバスルームに男を連れて行った 『ありがとう…明日まで居ていいかな…?』 『いいよ。いつまでいてもいいよ、私の邪魔さえしなかったら』 私はキッチンにいくとコーヒーをたてて、デスクにもどった 私も彼と同じの黒髪だ。胸まで伸ばしている これはこれで理由があるのだ…髪の色も長さも 髪を束ねると私は下書きを仕上げていく、色を入れて乾かす 振り向くと男はバスローブを着てベットに座っていた 『何か飲みたかったら冷蔵庫から出して飲んで。眠かったらベットで寝ればいいし』 『君は?』 『多分徹夜になるから。眠くなったら私もベットで寝るから。気にしないで』 『僕の名前も知らないのに親切にしてくれて…』 『別に親切じゃないわよ。あの桜の下で倒れられたら私の生活に支障きたすから…』 『僕の名前はヒョウ』 『私の名前も珍しいけどあんたの名前も変わってるね』 ヒョウは冷蔵庫からビールをだして飲んでいた そしてしばらく私を眺めるとベットに入っていった 私は太陽が昇りかけてくる頃、ベットに入った
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