桜の木の下で君を想う

落とし物

私が起きた時ヒョウは居なかった

バスローブは綺麗に畳まれソファーに置かれてあった

出ていったみたいだ

私は顔を洗い、着替えをしていた。その時ドアが開いた

ヒョウがコンビニの袋を持って入ってきた

『もうお昼だから、お弁当買ってきたんだけど』

『そう、ありがとう。あんた身体痛くない？』

『痛いよ（笑）今日バスローブ脱いだらアザだらけだった』

『今日湿布しときな、たくさんあるから』

私は引き出しから湿布薬をだしてきた

私はなんであんなに、ボコボコにされてたのかは聞かなかった

聞いて何かしてあげれるわけでもなく…彼も名前以外は何も聞いてはこない

落とし物を家に持って帰ってきたのは私なんだから仕方ない