1160人が本棚に入れています
本棚に追加
今までこんな不安な気持ちはなかった…
ヒョウのいないこの部屋がとても淋しく思えた
どうしたんだろう?私の事忘れたんだろうか?
いろんな不安が私を押し潰しにくる
石橋先生から連絡があり、あの別宅に行った
『あら、先生水墨画また始めたの?』
『今回は自信ある!庭に桜の蕾出てるだろ?あれバックにして描きたい』
『はいはい(笑)』
私は裸になるといつものように薔薇のアザがみえるように寝た
仕上がりは見事だった
『ずっと練習してらしたの?』
『当たり前だ(笑)この薔薇のアザが描きたかったんだ。桜もいいだろう』
『ええ(笑)もう油絵だけなんて言えないわ』
『元気ないな…どうしたのばら』
『最近やたらと部屋が広く感じるんですよ』
『それは淋しい病だ。うん』
『なんですかそれ(笑)』
『いるべき人間がいないとかかる病気だよ。そろそろ淋しくなったか』
私は下着を付けながら笑った
『日本に帰ってきて一年たちますもの(笑)さすがにそうなのかもしれませんね』
『まあ…大丈夫だ。すぐ治るさ』
『わかるんですか』
『わかるんだ(笑)』
『信じます』私は服を来て先生の作品を携帯のカメラにおさめた
最初のコメントを投稿しよう!