桜の木の下で

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桜に蕾がついたんだ… 帰りに公園の桜の蕾を見に行こう… 桜の下に誰かいた いやだ…待ち合わせしてるのかなぁ…スーツに春物のコート着ている 仕方ないので私遠目に見て通り過ぎようとした 『のばら!』 ヒョウ…スーツの人はヒョウだった 見違えた、身体か鍛えられたみたいにたくましくなって、顔付きも立派な大人…中性的なヒョウではなかった 『のばら、ごめん!連絡もできなくて!僕の先生でもあった人が亡くなって大変だった…今日、日本についてここでずっとのばら待ってた』 『心配してた。何かあったんじゃないかって』 『のばらどこかいってたの?』 私はさっき撮った写真をヒョウにみせた 『綺麗だ…石橋先生だよね。すごく綺麗』 『また水墨画始めたからモデルしてきたのよ』 『のばら、それももう今日で終わりにできる?モデルはもう今日で最後だ』 『どうして?』 ヒョウは私の左の薬指に指輪をはめた シンプルなプラチナの指輪… 『結婚しよう。嫌なら離れていても大丈夫だっていう印でもいい。だから…』ヒョウに私はキスをした 『答えは部屋に帰ってからよ。先に私のあの絵を見て。あと…モデルはやめるから』 私達はあの部屋に戻っていく 初めて会った時と同じように ただ違うのは…あの時よりヒョウは背も高くなった。そして私の左指には光る指輪 この先は二人の自由… これからの未来には二人が見える
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