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1週間後。
学校の創立記念日と土日を合わせた3連休に、あたしとお母さんは吉川の姓に変わり、吉川邸に引っ越してきた。
「………でかっ!!」
家を見た第一声。
そりゃ、吉川財閥の社長の家だから想像はしてたよ?
大きな豪邸なんだろうなぁ…って。
でも…これは家なんてレベルじゃない!!
お城だよ!お城っ!!
「幸くん…庭で…迷子にならない?」
リビングと言う名の大広間で4人仲良くお茶を飲みながら聞いてみた。
お母さんと大介さんは2人の世界に入っているから無視。
「迷子ねぇ…蛍さんならなりそうだね」
「う"…否定できない…」
自慢じゃないが人様もビックリの方向音痴だからな…。
1人で庭らしき森に出かけるのはやめようと心に決めた。
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