68人が本棚に入れています
本棚に追加
「ま、いいわ。一応教えておいてあげる。私はシルフィー・ノウ・メイザーズ。分かってると思うけど転校生よ。」
面倒くさそうに自己紹介したメイザーズは、偉く見下した目で俺を見た。
「で、要件ってなんだ?早くしないと、次の授業が始まっちまう。」
「遅刻してきた本人が言ってんじゃないわよ。」
うるせーです。
。人の嫌がる所をイチイチ指摘しないで下さい。
俺がまたため息をつくと、メイザーズはこちら側に歩いて、俺の目の前に来た。
「アンタ、聞いてたけど本当に白髪なのね、目まで白いし。
遠目から見たら白目に見えるわよ。」
…それも地味に気にしてるんだけど。
骨董に興味無い人が骨董を鑑定するかの様に、勝手に髪を弄ったりしてくる。
俺はさっきからの馬鹿にされた態度に、顔をしかめていた。
最初のコメントを投稿しよう!