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暫くしてメイザーズは俺の観察を止め、二、三歩後退する。
「で、さっきの質問だけど、もう次の授業なんて気にする必要無いわよ。」
「は?」
余りに意味が理解出来なかった為、心に思った率直な感想を言った。
「お前は俺に不登校のニートになれって言ってんのか?」
「アンタ頭沸いてんの?そんな訳無いじゃない。」
相変わらずの態度にイライラが募るが、短い間でも幾らか慣れたのか心中に感情は納めていられた。
が、それでも少々敵対的な対応になってしまう。
「じゃあなんなんだ、ハッキリ言ってくれよ。」
「アンタ、浜月宇瑠はもう、この学校には来なくていいって事よ。」
「………?」
俺は平均的(?)偏差値を誇る自分の脳みそに指令を出してみるが、やっぱり理解出来ない。俺以外の他人に聞いても意味分かんねぇだろう。
「それと、ついでにこの世界からも出て行くって訳。」
メイザーズは制服の裏から一本の短剣を取り出した。
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