おんな……のこ……?

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「おう、何だいるじゃねぇか! 珍しく学校サボってしかもメールしても電話しても返事来ねぇから気になって見に来てみればっ……てぇ……ありゃ?」 ドアを開けるなり声を張り上げて話しかけてきた彼はよく見知った人物だった。 名前は西尾拓磨(ニシオ タクマ)。 160満たない身長に童顔、ほとんど声変わりしていない声色やその他もろもろによりせいぜい中学生にしか見えないが、立派に高校生であり、俺の友人だ。 学校帰りにそのまま来たのか制服のままだった。 思わずいつもの調子で返事を返しそうになったが、今の自分の状態を思い出しすんでのところで停止する。
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